047727 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

砂時計。


あの人が去ってしまってから

ワタシの時は止まったまま。

砂時計は、砂を落とすのをやめ。

時計は、時を刻まなくなった。

ナミダは、凍って。

ワタシは、夢のベットに横たわったまま。

感情という感情を閉じ込めた。

やがて、春がきて。

鳥はさえずり、ワタシの傍で「起きろ」と歌をくちずさむ。

鳥は、やがてさえずりをやめ。

「また春にね」と諦めたかのようなコエでつぶやき消えた。

暑い夏がやってきて

太陽は、ワタシに微笑み。「もう起きてもいいころよ」と日差しをなげかける。

太陽は、やがて沈み。

「また夏に会いましょう」と寂しげにつぶやき去っていった。

寂しい秋がきて

紅葉がワタシの傍に腰をおろし。「一緒に踊りましょう?」と舞を舞う。

やがて紅葉は、舞いに疲れ。

「また秋に踊りましょうね」とドレスをひるがえし。

足早に立ち去った。

やがて、誰もこない冬が訪れ。

そっとワタシの隣で微笑む貴方がいた。

砂時計は、戸惑いながら砂を落とし。

時計は、貴方にネジをまかれ時を再び刻みはじめる。

雪は、貴方の上に降り積もり。

「この子は寝たままでいいんだよ!!」と強い口調で貴方を攻め立てた。

だけど、貴方は

「いや、きっと起きるから」と。

ワタシを信じて待っていてくれた。

やがて、砂時計は大粒の星の砂を落とし始め。

それはやがて、ワタシのココロへと落ち始め。

ワタシは、目を覚ました。

貴方は、そっとおでこに口づけワタシにプレゼントして。

「おはよう。だいぶ寝すぎたね」とワタシに微笑む。

時は、今までの時間を取り戻すかのように。

大きい音で、時を告げる。

春が再び訪れる時。

ワタシは貴方と共に鳥と唄うだろう。

夏が訪れるとき。

日差しの優しさにワタシと貴方はくるまれるだろう。

秋が訪れるとき。

紅葉の舞いに魅了され、一緒に踊るワタシと貴方。

冬が再び訪れても

ワタシは、貴方がいれば。

また春がくるまで2人で抱きしめあい。

冷たい冬をしのぐだろう。

そしてまた

温かい季節がやってくる。

次の季節には

3人で唄いたいねと。

貴方のつぶやくコエで気付く


ワタシの中に息づくアイの証を・・・・。


© Rakuten Group, Inc.